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Q19. 心とは何なのか?


A19. 人間の心とはすべての存在を引っ張って出す器である


解説:

人間の心

女心と秋の空、という有名な句がありますが、女心に限らず人の心は条件・状況・環境が変わるとコロっとコロっと変わります。2006年1月に起きたライブドア事件当時、ライブドア社内に居て非常に様々な人の言動が掌を返すようにコロコロ変わっていく様を目にすることができました。報道が過熱してから1週間、変化したのは会社に対するイメージだけなのですが、株主、取引先、クライアント、社員、友人の態度や言動は、それまで想像もしていなかったものにどんどん変わっていったのです。事件がなくとも、仕事や日常生活でも条件や状況、環境が変わると人の言うことは変わりますが、いったい心とは何なのでしょうか?

良いも悪いも、日々の言動から人間関係が作られ、その人間関係をベースに様々な結果が積み重なって自らの人生を形作っていますが、言動を生み出す考え・感情は、いったいどこから来ているのでしょうか?コミュニケーションにおいて目に見える要素には、表情・言葉・行動があります。そして見えにくいけど感じ取れるものが、その人の考えや感情。この意識できる部分を生み出す無意識には、どのような要素があるのでしょうか。

そのひとつはイメージではないでしょうか。ライブドアに東京地検特捜部が捜査に入った2006年1月16日の前後で変わったのは「ネットベンチャーとしてこれからも成長しそうな会社」から「犯罪を犯していたかも知れない会社」という○→×へのイメージです。そして、イメージが変わっても人(立場や関係性)によって言うことが異なるように、アイデンティティーが基盤となって様々な人の言動が生まれているのだと感じました。アイデンティティーが株主であれば感情は「怒り」になりますし、アイデンティティーが社員であれば「そろそろ転職しようかな」と考えたりもします。

そのアイデンティティーも詳しく見れば、肩書きや立場など条件・状況・環境と共に変化するものと、出身地や性別・名前など変化し難いもの、そして被害者と加害者、親と子などのように相対的に決定されるものもあります。では、人類65億人に共通するアイデンティティーとは何でしょうか?


それは自分=人間であるというアイデンティティーです。では、人間とは何でしょうか?

アイデンティティーからイメージ・感情・考え・表情・言葉・行動が生まれ、人間関係や日々の結果を生み出し、その積み重ねで人生が形作られて行きますが、アイデンティティーの根底に横たわる本質的な要素:人間とは何かが明確でなければ、自分の心を理解することもできません。心も器(TUBE)として見れば、情報や刺激を引っ張って考え・感情・行動を出すチューブのようにイメージすることもできますが、それはどんな器なのでしょう。

それは、心(意識)があると思われている脳の仕組みを見てみると分かり易いかも知れません。人間は五感覚から毎秒約1,120万ビット(視覚から毎秒1,000万ビット、触覚から毎秒100万ビット、残り3感覚から毎秒約20万ビット)の情報を得ていますが、このうち意識の上るのは最大でもたったの毎秒40ビット。実に99.9999%の情報は無意識で処理をされているのです。しかし、無意識がどういうものかについては現代の脳科学も心理学も肉薄しきれていないのが実情です。「我思う、故に我あり」の“我”は本当に脳みその中に存在するのでしょうか?

Q1でも触れていますが、身体の材料である素粒子と同じように心の構成要素が何なのかを見ていけば、その正体に近づくことができます。無意識の先に何があるのか、何が心を生み出しているのか、心とは脳や臓器のように物質として規定できる存在なのか。詳しくは「Q1.人間とは何なのか?」をご覧ください。



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